顔認証決済サービス

(サービス事業者名)

  • 日本電気株式会社
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本サービスは、データ利活用の取り組みに参加するサービスとして、データの取扱いに対する透明性を高めるために、VPIAを実施しています。
本サイトでは、サービス事業者が、サービス利用時のメリットやプライバシーへの配慮などを自ら評価したVPIA報告書の一部に加えて、第三者によるVPIA報告書のアセスメント結果を合わせて公開しています。
本サービス利用にあたっての参考情報として、ご確認ください。
※なお、VPIAについて詳しく知りたい方は、こちらをご参照ください。

VPIA報告書は、提供するサービスの価値やデータの取扱い、想定されるリスクへの対策などについて、サービス事業者が自ら評価を行った結果をまとめたものです。以下はその報告書の一部の抜粋となります。

1. サービスの価値

(1)サービス概要

万博会場において、複数回入場パス(通期パス・夏パス)のチケット購入者に加えて、入場チケットの券種に関わらず「EXPO2025デジタルウォレット」アプリの電子マネー「ミャクペ!」を利用されている方を対象に、
顔認証決済サービスの利用希望者に対して、決済端末が設置された店舗において顔認証を活用した決済サービスを提供します。
事前に顔情報と決済方法を登録することにより、対象店舗で顔認証を行うだけでスマートフォンやカードを使用せずに手ぶらで決済することが可能です。決済方法は「ミャクペ!」またはクレジットカードの選択が可能です。

※1:通期パス:開幕日から2025年10月13日まで、期間中何度でも入場可能なチケットです。
※2:夏パス:2025年7月19日から8月31日まで、期間中何度でも入場可能なチケットです。
※3:EXPO2025デジタルウォレット:万博でのキャッシュレス推進の理解促進や万博開催前からの盛り上げ、万博のテーマである「デジタル」「未来への行動」を理解いただき、万博に参加いただくことを目的としたアプリサービスです。
※4:ミャクペ:EXPO2025デジタルウォレット内で提供される機能の一つで、万博会場内外で利用できる電子マネー決済サービスです。

提供機能

ユーザーのスマートフォンで決済サービス利用に関する情報の登録・更新

万博会場内の対象店舗にある決済端末による
顔認証決済

(2)サービスのメリット

ユーザー個人に提供できるメリット
手ぶら決済によるユーザーの利便性向上顔認証は、手ぶらで支払いができるため、荷物を持っている場合や、手が濡れていたり、汚れていたりする場合にも便利かつ、スムーズでストレスのない購買体験を提供します。また、顔をかざすだけで支払いできるため、障がい者や高齢者にとっても利用しやすい支払い手段です。
不正利用に対するセキュリティ向上顔認証は、本人の顔を認識するため、物理カードやスマートフォンを使用する決済手段と比較して、本人確認の精度、不正利用に対するセキュリティを向上させます。
社会に提供できるメリット
安全なキャッシュレス決済手段の提供物理カードやスマートフォンを使用する場合と比較して、本人確認の精度、不正利用に対するセキュリティを向上させた決済手段を提供します。
効率的な店舗運営レジでの現金受け渡し、クレジットカードによる支払い対応、スマート
フォンのバーコード読み取りなどの手間がかからないため、 レジ周りの業務効率化、省力化に貢献します。
キャッシュレス決済の更なる普及促進顔認証決済は、セキュリティ、利便性、および顧客体験の向上を実現することで、キャッシュレス決済の普及促進に貢献できる可能性があります。

2.データの取扱い

(取得データと利用目的)

取得データ
  • ①夏パス・通期パス(クレジットカード利用の場合):氏名、顔画像、顔特徴データ、チケットID、
    クレジットカード情報
  • ②夏パス・通期パス(ミャクペ!利用の場合):氏名、顔画像、顔特徴データ、チケットID、デジタルウォレットID
  • ③1日券(ミャクペ!利用の場合):氏名、顔画像、顔特徴データ、チケットID、デジタルウォレットID
利用目的
  • ユーザーの認証を行うため
  • 支払い時の決済情報を特定するため
  • 決済時の顔特徴データとの照合に利用する当日来場者の顔特徴データを絞り込むため
  • 本サービスに関するお問合せ等への対応のため

3.主なリスク対策

_対策詳細
1顔認証決済サービスの
内容周知
ユーザーがサービス内容を認識しやすいように、万博公式サイトに顔認証決済サービスに関する情報を掲載します。また、万博公式サイトの「よくあるご質問」のページにも本サービスの内容を掲載します。
2個人情報の取扱いに関する
周知
顔認証決済サービスが取得する個人情報、利用目的、第三者提供の目的と提供先などをプライバシーポリシーへ記載することに加えて、万博公式サイトの「よくあるご質問」のページにも掲載します。
本サービスのサイト上での
顔画像の撮影
決済時に認証エラーとならないように、ユーザーが過去に撮影した顔画像を登録する仕組みではなく、本サイト上で撮影した顔画像を登録する仕組みにしています。

第三者となるVPIAコミュニティのメンバーが、それぞれの視点で、サービスの価値やプライバシーへの配慮などがユーザに理解できるように分かりやすく説明されているかについて、VPIA報告書のアセスメントを行っています。
※VPIAコミュニティについて、詳しく知りたい方は、こちらをご参照ください。

(50音順・敬称略)

奥原 早苗

所属:

  • (公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS) 
    消費生活研究所所長
  • (一財)日本情報経済社会推進協会 
    認定個人情報保護団体事務局長

視点:消費者

手ぶら、不正利用対策、盗難リスクの軽減という点で、来場者全体の利便性向上につながる。
これまで、現金やクレジットカード以外の支払い手段を利用したことのない方が、万博への来場を通じて新しいサービスを体験できる点でも優れている。当該サービスのご案内や必要な情報へのアクセシビリティにも配慮され、より多くの来場者にとって利用しやすいサービスになる事を期待する。

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本サービスが提供するサービスや機能の概要が理解できる内容になっているか?

本サービスを通じて達成したいこと(メリット)が理解できる内容になっているか?

本サービスにおけるデータの取扱いの全体像が理解できる内容になっているか?

取得するデータ項目や利用目的が理解できる内容になっているか?

サービスの利用に際して、ユーザ視点で想定されるリスクが理解できる内容になっているか?

想定リスクに対する対策が理解できる内容になっているか?

カテライ アメリア

所属:

  • 大阪大学社会技術共創研究センター 
    特任助教

視点:社会・倫理

顔認証技術は、メリットを感じるユーザーがいる一方で、ユーザーにとって重要なデータである顔画像が取り扱われるため、プライバシーに対するリスクを懸念する声もある。サービスの詳細を確認した上で、利用を検討されることを推奨したい。

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本サービスが提供するサービスや機能の概要が理解できる内容になっているか?

本サービスを通じて達成したいこと(メリット)が理解できる内容になっているか?

本サービスにおけるデータの取扱いの全体像が理解できる内容になっているか?

取得するデータ項目や利用目的が理解できる内容になっているか?

サービスの利用に際して、ユーザ視点で想定されるリスクが理解できる内容になっているか?

想定リスクに対する対策が理解できる内容になっているか?

佐久間 洋司

所属:

  • 世界経済フォーラム 
    グローバルシェイパーズコミュニティ
    大阪ハブ インパクトオフィサー
  • 大阪大学社会ソリューション 
    イニシアティブ 特任研究員

視点:若者

通期パスの利用者や万博のデジタルウォレットである「ミャクぺ!」の利用者を中心に、顔認証による決済を可能にするサービスでした。スムーズな決済やセキュリティの向上など個人のメリットも明確で、効率的な運営にも寄与する素晴らしいものだと思います。クレジットカード決済を利用する場合には通常の決済に顔認証のプロセスが加わって煩雑かと思いましたが、顔認証のみで決済認証がされると理解できました。サービスリスク、プライバシーリスクともに、評価と対策が丁寧に検討・整理されているものと思いました。

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本サービスが提供するサービスや機能の概要が理解できる内容になっているか?

本サービスを通じて達成したいこと(メリット)が理解できる内容になっているか?

本サービスにおけるデータの取扱いの全体像が理解できる内容になっているか?

取得するデータ項目や利用目的が理解できる内容になっているか?

サービスの利用に際して、ユーザ視点で想定されるリスクが理解できる内容になっているか?

想定リスクに対する対策が理解できる内容になっているか?

角田 弥央

所属:

  • 世界経済フォーラム 
    グローバルシェイパーズコミュニティ
    大阪ハブ
  • 株式会社Darajapan 代表取締役

視点:国際

全体的に、わかりやすく問題のない内容になっており、ユーザーがこのサービスを利用している状況が想像できました。
初めの評価として、具体性や実効性が不足しているように一部感じたものの、その他ウェブサイトへの情報追加でそれらの問題をカバーしているとのことで安心できました。
本サービスは、多様なユーザーが利用する可能性が高いので、それぞれのユーザーの問題点を把握し、分かりやすい説明をした上で、同意をとるような配慮がよりなされると、より安心してサービスを利用できるようになると考えます。

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本サービスが提供するサービスや機能の概要が理解できる内容になっているか?

本サービスを通じて達成したいこと(メリット)が理解できる内容になっているか?

本サービスにおけるデータの取扱いの全体像が理解できる内容になっているか?

取得するデータ項目や利用目的が理解できる内容になっているか?

サービスの利用に際して、ユーザ視点で想定されるリスクが理解できる内容になっているか?

想定リスクに対する対策が理解できる内容になっているか?

信朝 裕行

所属:

  • 東京大学情報学環 特任研究員

視点:データ連携

当該システムによって提供されるメリットや、そのためのデータ項目、データの流れ等について、網羅的に整理され、リスク面での検討もしっかりとなされていると考えます。一方で、直接、決済に係るシステムであり、技術的な配慮に合わせて、運用面でのリスク回避の考え方や具体的方法についても、できる限りわかりやすい説明を通じて利用者の安心につながるよう努め、本万博において当該システムの効果的活用が実現することを期待します。

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本サービスが提供するサービスや機能の概要が理解できる内容になっているか?

本サービスを通じて達成したいこと(メリット)が理解できる内容になっているか?

本サービスにおけるデータの取扱いの全体像が理解できる内容になっているか?

取得するデータ項目や利用目的が理解できる内容になっているか?

サービスの利用に際して、ユーザ視点で想定されるリスクが理解できる内容になっているか?

想定リスクに対する対策が理解できる内容になっているか?

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